とある用事で長年過ごした児童養護施設鈴風に出向いたひなこ。そこで、自分にはかつて「お兄ちゃん」と慕っていた存在がいたことを思い出す。弱かった自分を守ってくれたこと、その姿に憧れて強くなろうと思ったこと。遠い過去の記憶としてぼんやりとしたイメージでしか浮かばないその姿―――。 そんな中、ひなこは「吉良麟太郎」から屋上に呼び出され、「お前は鬼ヶ島ひかるではない」と告げられる。