夕暮れの屋上で、ひなこは吉良と再び対峙する。「女として生きろ」と迫る吉良。ひなこは、かつて慕った「兄」へ自分を偽ることに心苦しさを感じながら、友の為、ここを去ることは出来ない旨を伝える。その結論と共に己の拳を吉良に向けるひなこ。男であること、そしてもう「守ってもらうだけ」のか弱き存在ではないことを証明する為に。不器用な二人の「兄妹」は各々の想いと、その拳を交わす――。